第2回 『札幌の春の花粉症』

花粉飛散時期のシラカバの雄花です

札幌では例年3月後半から、花粉症の症状が増悪する方が増えてきます。
 シラカバなどのアレルギーの方は、症状が出現する前から、抗アレルギー薬の予防内服を開始して、重症にならないようにしましょう。

花粉症は原因のわかっているアレルギー反応ですので、花粉抗原を回避することが最も重要です。札幌市の花粉の飛散状況を見てみましょう。

ハンノキ

札幌市では例年3月下旬からハンノキの花粉が飛び始めます。ハンノキはシラカバと同じカバノキ科の植物で、シラカバと共通抗原を有するため、シラカバ花粉症の患者さんではハンノキの花粉にもアレルギー反応を示す人がほとんどです。ハンノキの花粉飛散は4月下旬には、ほぼおさまります。

シラカバ花粉症

次に飛び始めるのがシラカバ花粉です。本州では花粉症といえばまず、スギ花粉症ですが、北海道ではスギ花粉症はまれで、春の花粉症の主な原因はシラカバ花粉です。近年特に都市部においてシラカバ花粉症が増加しており、治療の重要性が増しています。通常4月下旬から6月初旬にかけて飛散します。
シラカバ花粉は3月の気温が高いと飛散開始時期が早まります。シラカバ花粉の1シーズンに飛散する総量は、1年前のシラカバの成長する時期である、夏の日照時間や日射量に相関することがわかっています(夏に暑い日が続くと翌年のシラカバ花粉の量が増える)。

対策

シラカバ花粉の飛散量にかかわらず、花粉症が出現したり、喘息症状が増悪する患者さんが増えています。アレルギー患者さんのいる家庭では家の窓や戸はあけはなさないようにして、外出の際はマスクを着用しましょう。帰宅時にはうがい、洗顔をし、鼻をかみましょう。このような注意によって花粉抗原を回避することが治療の第一歩です。

一覧へ戻る