鼻病変と気管支喘息
気管支喘息患者では約80%にアレルギー性鼻炎が合併します。 アレルギー性鼻炎を合併した気管支喘息患者ではくしゃみ、鼻水が増悪する時期に一致して喘息症状が悪化します。 気管支喘息患者でアレルギー性素因を調べると、イエダニの陽性率は50%で以前と変わりがありませんが、 イネ科植物(カモガヤなど)では30%、スギでは50%(本州のデータ)と増加傾向です。このような花粉アレルギーが、 近年の気管支喘息患者数の増加に影響していると推測されます。
一方副鼻腔炎を合併した気管支喘息患者では、 喘息症状が重症で喘息治療薬(吸入ステロイド)もたくさん必要など、治療が難しいことがよくあります。