第3回 動脈硬化

動脈硬化とは動脈血管壁にコレステロール等の脂質が沈着し、それに伴って血管壁の肥厚、血管内腔の狭窄がおこった状態です。
右は動脈硬化の進んだ動脈で、血管内腔(左側)が高度に狭窄しています。
動脈硬化は全身に起こる病気です。進行すれば冠動脈(心臓の血管)硬化による狭心症、心筋梗塞や脳の動脈の硬化による脳梗塞、脳出血など致命的な疾患の発症のリスクが高まります。また腎動脈硬化や手足の閉塞性動脈硬化症など全身に病変が起こってきます。

※上記内容の「右は動脈硬化の進んだ動脈で、血管内腔(左側)が高度に...」の画像が不足。

  • form form
  • form測定中 form測定中

formは腕と足首の血圧を同時に測定し、その比率から足の閉塞性動脈硬化症がないかどうか判定します。また腕から足首までの脈波の伝播速度を測定することによって、動脈壁の硬さ(動脈硬化度)を示します。

頚動脈エコー検査

頚動脈エコー検査(左)では頚動脈(首の動脈)の内皮の厚さを計測し、また内壁の不整(プラーク)がないか調べます。
動脈硬化は高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満などいろいろな原因で起こります。
またこれらの疾患は合併することも多く、食生活、運動不足、喫煙などの生活習慣から起こるため、生活習慣病と呼ばれています。生活習慣病の治療では薬の治療にとどまらず、食事療法、運動療法、喫煙、飲酒、仕事などの生活習慣改善も重要になってきます。
 生活習慣病は自覚症状がほとんどありません。体の不調に気づくのは狭心症、心脳梗塞脳梗塞、脳出血などの重篤な疾患を発症した時です。これらの疾患を予防するために、自覚症状がなくとも定期的な健康診断が重要です。

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