第5回 ペットボトル症候群

 炭酸飲料やコーラなどの清涼飲料水、コーヒーや果実飲料には糖質が約10%含まれています。例えば500mlのペットボットル1本を飲むと、糖質が50g含まれますので、摂取カロリーは200kcalでごはん茶碗1杯分よりも多くなります。これらに含まれる蔗糖、果糖の1日摂取量の基準は50gですので、これ以外にお菓子などの甘いものを食べると、その分血液中の中性脂肪が上昇します。
 特に暑い夏には汗をかいてのどが渇きます。甘い飲料水を飲むとさらにのどが渇いて悪循環になり、1日に何本も清涼飲料水を飲む糖尿病患者さんもいます。ペットボトルをコンビニや自動販売機で簡単に買えるようになった事が肥満や糖尿病の原因になっている生活習慣病の1例です。

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