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看護週間

 5月12日は近代看護の礎を築いたフローレンス=ナイチンゲールの誕生日にちなんで「看護の日」と制定されています。またこの週を「看護週間」として、全国の施設で催しが行われます。ちなみに当クリニックでは5月12日、患者様にお花をプレゼント。この週は掲示を通して患者様に「看護の日」をご理解いただけるよう企画しています。

 フローレンス=ナイチンゲール(1820〜1910)は、近代看護学と看護教育の創始者で、職業としての看護婦の地位を確立した人です。それ以前の看護婦は貧しい階層の人や娼婦などが行っていたといいます。世間には職業として理解されず、看護婦の地位も低いものでした。ナイチンゲールは、イギリスの裕福な家庭に生まれましたが、若くして看護の必要性を感じ、周囲の猛反対を受けながらもその道を貫きました。彼女はクリミア戦争(1854〜1856)で従軍看護婦として活躍し、系統的な知識や技術に基づき、敵味方区別のない献身的な看護で「クリミアの天使」と呼ばれました。その後ナイチンゲールは看護学と看護教育に力を注ぎ、その精神は赤十字思想やナイチンゲール誓詞などにも受け継がれて現在に至っています。

 この偉大なナイチンゲールとまではいきませんが、私たち看護師は看護の精神を日頃から大切にしていきたいと考えています。21世紀の高齢化社会を支えていくために、「看護の日」が自分や家族の健康について、また看護・介護問題について考えるきっかけになるよう願っています。