No.2/2005.7発行

笑いと健康 院長/羽田 均
 心と体、病気には密接な関係があります。仕事で緊張している時はかぜをひきにくいですが、一段落して気が抜けた時にかぜをひくことがありませんか?
 高齢になると免疫系の働きが低下して、肺炎などの感染症にかかりやすくります。うつ状態では免疫活性が低下します。一方笑いは免疫系の活性を賦活します。また「笑う角には福きたる」といい、笑いによって幸福や健康など好ましい状態が作られると考えられています。

笑いはリウマチに効く
 慢性関節リウマチは手足の関節が痛み、変形する病気です。この痛みは気分によって、軽くなったり、強くなったりします。

 リウマチ患者さんに落語で笑ってもらい、痛みの強さや検査データの変化を調べた研究があります。1時間笑っただけで、26人全員が痛みが楽になりました。関節炎を増悪させるインターロイキン6は26人中22人で低下、またストレスホルモンであるコルチゾールは26人中20人で低下しました。笑いがストレスを軽減し、薬と同様の効果をもたらしました。

笑いと治癒力
 アメリカのャーナリスト、ノーマン・カズンズは著書、笑いと治癒力の中で、自らの体験記として、強直性脊椎炎という膠原病の治療に笑いが有効だった経験を記しています。

 強直性脊椎炎は背骨と関節の骨が炎症を起こして、激痛を伴う病気です。彼は欲求不満や怒りなどのネガティブな情緒が人体に悪影響を及ぼすのと反対に、笑いや希望、愛、信頼などのポジティブな情緒は治療的な価値を持つのではないかと考えました。

 彼は滑稽なテレビ番組を見て10分間笑うと、2時間は痛みを感じずに眠れました。また入院中には看護婦さんが愉快な小話を読んでくれましたが、その前と数時間後で血液検査を受けました。その結果赤沈という炎症反応の数値が5mm以上は低下しており(改善している)、この効果は継続的で、累積的であったと記しています。

がんになりやすい職業
 ある生命保険会社が20歳から60歳までの50万人を53の職業に分け、がんによる死亡頻度を調べました。第1位はマスコミ関係で、50歳代の平均を1とすると、5.6倍でした。2位は交通機関の乗務員で2.5倍、3位は金融関係で2.3倍でした。時間に追われて仕事をこなし、生活のリズムは不規則、または常に緊張を強いられる、ストレスの多い仕事でがんによる死亡が多い様です。

 がんは自然に退縮することがあるように、免疫系の活動ががん患者の経過に関係します。がんに対して防御的に働くリンパ球、ナチュラルキラー細胞は心理社会的因子の影響を受けいています。老人、免疫不全症、免疫抑制剤使用中など免疫システムが低下した状態では発がんの頻度が高くなります。一方笑いはナチュラルキラー細胞を活性化し、発がんに予防的な作用をします。

 笑顔はその人の魅力を高めます。また笑いは周りの人に広がります。笑うことで健康の輪を広げていきましょう。
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受付では初診の方や再診の方は月に一度、保険者証の確認をしています。 受付/佐々木綾子
 その際には、保険の種類、記号番号、本人か被扶養者か、乳幼児や老人保健などの公費を持っているか、何割負担かなど確認させて頂いてます。その中でも、保険者証がいつから使えるかという資格取得日は大切です。例えば会社を退職したとき、扶養に入ったとき、国民健康保険で世帯主が変わったときなど、変更の手続きをした時から新しい保険者証に変わります。

 ですからその時に病院に掛かっていましたら、新しい保険者証を受け取る前に、受付に変更の手続き中であることをお知らせください。
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患者様と関わる中で気がついた事がありました。 看護師/長尾恵美子
 以前他の病院で処方された薬を服用して蕁麻疹がでたり、気分が悪くなったなど、薬が体に合わなかったと言われる方がいらっしゃったので、何の薬かお尋ねすると、わからないと言われたかたが何人かいました。

 お薬手帳とか健康管理手帳などに記録しておくと他の病院で投薬されたとしても体に合わない事を伝えられるので是非記録に残す事をお勧めします。
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散歩やウォーキングに最適な季節になってきました。 看護師/大柳智子
 最近1歳7ヶ月になる息子と散歩をしていると、なんともいえないさわやかな新緑の香りや甘い花のにおいを感じることが出来ます。私はこの「匂い(におい)」をひとつの楽しみとしています。

 一言に「匂い」といっても、高級ブランドの香水のような高貴な「香り」ではなく、日常生活にありふれている自然の「匂い」です。季節のにおい、土のにおい、深緑の生茂ったにおい、潮のにおい。また、散歩中いろいろな家庭からただよってくる晩御飯のにおい、洗濯物がカラッと乾いたにおい、布団を干した後のお日様のにおい、息子の頭の赤ちゃんくさいにおい、犬の肉球の香ばしい匂いなどなど…。静電気にもなんともいえないにおいがあります。

 この私の楽しみを奪ってしまう「花粉症」。私は高校2年生の時に発症し、毎年6月〜7月中旬まで悩まされます。アレルギーは突然やってきます。そして誰にでも起こりうる可能性があります。みなさんも風邪でもないのに鼻水・のどや目のかゆみ・咳に悩まされたらすぐ受診を!!
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皆様が一番楽しみにしている事は何ですか? 看護師/近藤淑恵
 私は読書です。夫や子供が寝た後そ〜っと起きてつかの間の自由を楽しんでいます。でも寝不足で翌日機嫌が悪くなり、家族の評判が悪いので、最近は休日の前夜だけにしています。
 この5年くらいは時間に追われてとても無理でしたが、やっと自分の時間が持てるようになったと思うとうれしいです。

 以前は映画の原作本やドキュメンタリーが多かったのですが、今は子供用に選んだ絵本や、家事のすばやい片付け方などのハウツー物も読むようになり、「私も母親しているなあ」と思います。
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